この記事では、ゲーミングモニターとテレビの違いについて書いています。
ゲーミングモニターとテレビの違いは何?
テレビではゲームができないの?
こんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
テレビでもゲームはできなくはないのですが、プレイのしやすさや画面の見やすさを考えると、ゲーミングモニターがおすすめです。
本記事では、ゲーミングモニターとテレビの違いやメリット・デメリットなどを、わかりやすくご紹介します。
ゲーミングモニターとテレビの違い
それでは早速、ゲーミングモニターとテレビの違いをご紹介します。
結論から言うと、
ゲームをするならテレビよりゲーミングモニターがおすすめです。
ではなぜゲーミングモニターがいいのか、まずは両者の違いを詳しく見ていきましょう。
ゲーム向け機能が搭載されている
ゲーミングモニターには、テレビにはないゲーム向けの機能が搭載されています。
ゲーミングモニターに搭載されている機能
- 暗い部分でも見えやすくなる
- エイム(照準を合わせる)がしやすくなるよう印を出せる
名称はメーカーによって違いますが、Black eQualizerやNight Clear Visionといわれている、暗い部分を見えやすくする機能があります。
例えばRPGなら行きたい場所があるとき、アイテムやNPCを探しているときなど、見えにくい場所でも見えやすくなります。
FPSなどのシューティングゲームも、暗いところに敵がいても見えやすくなるため、ゲームを有利に進められる機能です。
もう1つは、画面の中心に照準の印を表示できる機能です。敵の位置にこの印を合わせて覗き込むだけで、誤差なく攻撃ができるようになります。
テレビより画面が滑らか
ゲーミングモニターはテレビよりも画面が滑らかです。
その理由は、リフレッシュレート(モニターが1秒間に画面を更新できる回数)が高いからです。
リフレッシュレートとは、1秒間にモニター(ディスプレイ)画面が何回書き換わったのかの回数となります。
引用:ドスパラ公式サイト
リフレッシュレートの単位は「Hz(ヘルツ)」によって表現され、1秒間にモニター(ディスプレイ)画面が60回書き換わった場合は「60Hz」となります。
要は、リフレッシュレートは数値が高ければ高いほど、映像が滑らかになります。
テレビのほとんどは60Hzですが、ゲーミングモニターは144Hz〜240Hzが一般的です。
入力や反応速度に遅延を感じない
ゲーミングモニターは、入力速度や反応速度に遅延を感じません。
入力速度とは、ボタンを押してからモニターが反応するまでの速度をいいます。
ゲーミングモニターは元々入力速度の遅延を減らすよう作られているうえに、ギリギリまで遅延を減らす機能もあります。
反応速度はモニターの画面の色が切り替わる速度のことをいいます。
反応速度に遅延があると、画面が切り替わるまでに時間がかかってしまったり、残像が出てしまったりします。
テレビの反応速度は15ms〜70msに対し、ゲーミングモニターは1ms~5msとタイムラグがかなり少ないです。
テレビだと入力速度と反応速度に遅延が起きてしまいます。
ボタンを押しているのに反応が遅く負けてしまう、敵の残像にエイムを合わせて攻撃をする、などゲームが不利になってしまいます。
ゲーミングモニターのメリット
ゲーミングモニターには、ゲームをするにあたってのメリットがたくさんあります。
快適にプレイできるための機能や工夫が多いんですよ。
- テレビよりスペックが高くゲームが有利になる
- テレビより目が疲れにくい
- テレビより全体が見やすい
テレビよりスペックが高くゲームが有利になる
テレビとの違いで説明したように、ゲーミングモニターはゲームプレイをするためのスペックが高いです。
そのためゲームが有利になるメリットがあります。
簡単なゲームであれば正直それほど支障はありません。
しかし、バトルコンテンツのあるMMORPGやFPSなどのシューティングゲームの場合、テレビではストレスを感じるでしょう。
私も以前テレビでApexをやってみたのですが、遅延が目立ちエイム合わせも難しく、プレイにストレスを感じました…。
ゲーミングモニターにしたところ遅延もなくなり画面も滑らかで、明らかに快適にプレイできるようになりましたよ。
テレビより目が疲れにくい
ゲーミングモニターは長時間使うことを想定し、テレビよりも目が疲れにくいように作られています。
液晶ディスプレイは目に見えない画面のチラつきが常に起きています。
また、液晶ディスプレイの種類も関係しています。
液晶ディスプレイの表面処理には光沢タイプと非光沢タイプの2種類があります。
光沢タイプは主にテレビに使われているのですが、映像をきれいに映し出せる一方で目が疲れやすいというデメリットがあります。
非光沢タイプは主にPCやゲーミングモニターで使われており、光の反射を抑え照明や太陽の光を映しこませないため、目への刺激が少ないです。
非光沢タイプなら長時間使っていても、目の疲れを削減できます。
目が疲れると目の痛みや頭痛を引き起こしてしまうこともあります。
ゲームは長時間プレイする方も多いですよね。
体のことを考えても、テレビよりもゲーミングモニターがおすすめです。
テレビより全体が見やすい
ゲーミングモニターは細かいサイズでモニターの大きさを選べるため、テレビよりも全体が見やすいです。
ゲームは意外に画面が大きいとプレイしにくいです。
画面が大きいと結局後ろに下がらないと全体が見えなくなるため、細かい文字や敵などが見えにくくなってしまうんですよね。
一般的に24インチ〜27インチのモニターが人気です。
これくらいのサイズならどの距離でも画面が見やすく、プレイしやすいです。
ゲーミングモニターのデメリット
メリットがある一方で、デメリットもあります。
次はゲーミングモニターを使うときの難点を見てみましょう。
- スピーカーの音質がよくない
- 画質がよくない
- 一般的なモニターと比べ価格が高い
スピーカーの音質がよくない
ゲーミングモニターに内蔵されているスピーカーは、正直音質がよくありません。
音質が悪いと敵の足音が聞こえにくかったり、臨場感を際立たせるBGMが綺麗に聞こえなかったり、ゲームにも悪影響が出てしまいます。
ボイスチャットをしながらゲームをする方なら、ヘッドセットやイヤホン&マイクを使っている方も多いですね!
ヘッドセットを使わない方なら、別売りのスピーカーを用意することをおすすめします。
画質がよくない
ゲーミングモニターは4Kや有機ELと比べると、画質が劣ってしまいます。
目が疲れにくく滑らかで見やすいゲーム向けの画面にすると、どうしても画質が悪くなってしまうのです。
ゲームをするには見やすくプレイがしやすいのですが、動画鑑賞など他の用途で使う場合画質の悪さが目立ってしまいます。
一般的なモニターと比べ価格が高い
一般的なモニターと比べると、価格が高めです。
Full HDの場合2万〜7万円程、WQHDや4Kになると安くて5万〜7万円、高いものだと15万円前後です。
一般的なモニターは1万〜2万円台で買えるものが多く、4Kモニターも安いと4万円前後で購入できます。
また解像度やリフレッシュレートが高いものを選ぶと、その分価格もあがります。
安価なものであれば1万円程度で購入できますが、綺麗で見やすいハイスペックなゲーミングモニターを求めると、どうしても高価になってしまうものです。
ゲーミングモニターの選び方
最後に、ゲーミングモニターの選び方をご紹介します。
選び方のポイントは主に3つ!
- 解像度をチェックする
- リフレッシュレートをチェックする
- 使いやすさで画面サイズを選ぶ
解像度をチェックする
解像度が高ければ高いほど、ゲーム画面が鮮明に見えます。
代表的なゲーミングモニターの解像度は、4K(3840×2160)・WQHD (2560×1440)・Full HD(1920×1080)です。
Full HDが一般的に広く使われています。WQHDや4Kは画質がかなり綺麗ですが、その分PCのスペックも必要になり、予算も高くなります。
FPSやTPSの場合、負担を軽くするためにあえて低解像度のFull HDを選ぶ方法もあります。
RPGを綺麗な映像で楽しみたいかたなら、WQHDや4Kがおすすめですよ。
リフレッシュレートをチェックする
ゲームやデバイスによって、必要なリフレッシュレートは違います。
リフレッシュレートはデバイスから出力されるフレームレートと、両立させる必要があります。
SwitchやPS4のフレームレートは60fpsなので、リフレッシュレートは60Hzで問題ありません。
PS5は120fpsですが120Hz対応のモニターが少なく選択肢が狭くなってしまうため、144Hzを選ぶといいでしょう。
PCの場合は144Hz〜240Hzがおすすめです。
高リフレッシュレートだと動きが滑らかになるため、FPSなどのゲームを有利に進められるからです。
アナタがFPSゲームで勝ちたいなら絶対に240Hzで買うべきです!
ただし高リフレッシュレートを選ぶ場合は高フレームレートが求められるため、自分のPCに合わせたリフレッシュレートを選ぶ必要があります。
無料ソフトなどで自分のPCがどれくらいのフレームレートが出ているかどうか調べられるので、モニターを選ぶ指標にしてください。
使いやすさで画面サイズを選ぶ
モニターの画面サイズ選びも重要になります。
先ほども説明した通り、24インチ〜27インチが一般的です。
画面が大きすぎると広範囲に視野を動かす必要があり、状況の把握がしにくいというデメリットが生まれます。
FPSやTPSなどの激しい動きを求めるゲームは、操作しづらいだけでなく目が疲れやすくなってしまいます。
24インチ〜27インチなら視野の移動を抑え、全体の状況を把握しやすいですから、あらゆるゲームでおすすめのサイズです。
まとめ
テレビはあくまでテレビを見るために作られたもの、ゲーミングモニターはゲームをするために作られたもの、ですから全く別物と考えていいでしょう。
テレビでもプレイできなくはないですが遅延がなく画面が見やすい、目が疲れにくいなどのメリットを踏まえ、快適にプレイできるのはゲーミングモニターです。
ゲーミングモニターの購入を悩んでいる方はぜひ、今回ご紹介した内容を参考にしてくださいね。